お墓の真実とは

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お墓の真実とは

「そんな話は聞いたことがない。どの本にも出てないじゃないですか」

このようにいわれることがあります。

怒り半ばで、
「じゃあ、墓はどうする。大切じゃないのか」
と詰め寄ってこられるのです。
それは、ぼくが
「墓石を敬ってはいけない」と
このように説くからです。

しかし、真実のお墓について
あなたはどうお感じになられるでしょうか。

 

「墓とはなにか」
という問いがあります。

真実の墓とはなにかという問いです。
多くの方が墓だとおもっている墓石は、
ただの石にすぎません。

ほんとうのお墓は墓石のむこうにあるのです。

「墓に入る」
という表現があります。

たとえばドラマや小説で交わされるこんな会話。
「おふくろさん、どうした」
「五年まえ、墓に入ったよ」
「そうだったのか。墓前にうかがうよ」
セリフの「墓」があらわしているのは
亡くなったひとがそこに「いる」という意味であり、
だから墓前に「うかがう」のです。

お墓というものの真実が、
ここにあるわけです。

お墓のほんとうの意味。
ひとがそこに「いる」、
だから、「うかがう」のです。
亡くなったひとの居場所が
墓石なのでしょうか。
そなはずがありません。
そうではないのです。

お墓は、墓石のむこうにある大世界です。

この世に宗教は数々ありますが、
なかには
亡くなったひとの≪霊≫より、
墓石や宗教祭祀を尊ぶものがあります。
なぜ先祖の≪霊≫より墓石や
宗教の教えが尊いのでしょうか。
「それって、おかしいのでは?」と
あなたは感じたことはないでしょうか。

そう、おかしいのです。
あなたは鋭く、正しいのです。
お墓が大切であるのは
そのむこうに「いる」、
≪霊≫が大切なひとだからです。

そうした大切なひとたちの≪霊≫。
その交流なくして
墓石がそれより大切である理由はありません。

本末転倒です。間違っています。
「お墓にうかがいたい」という気もちは
そこにいる≪霊≫が大切なひとだからです。

その気もちはどこからきたのか。
それは、あなたの内なる心からでたのです。
それが「真実の教え」です。
だれがおしえたものでもありません。

なぜなら、
あなたははじめから知っていたからです。

墓石や祭祀を大事にする、
それは正しいでしょう。

しかし、
それらは外からきた教えです。

あなたが直接感じる、
内なる教えに耳をかたむけてみてください。
大切なひとの≪霊≫が
あなたにその声をきかせてくれるはずです。

墓石でもなく、
宗教祭祀でもなく、
大切なひとの≪霊≫はほかでもない、
あなたの近くに「いる」のです。